小笠原諸島の父島にいって印象的だったのが、おがさわら丸のお見送りです。
出港の日は、朝から島がソワソワしています。
「今日は定刻通りの出港です」と、島内放送が鳴り響きます。
10:00を過ぎると宿泊先をチェックアウトした人達が、港や飲食店・お土産屋に集まりだします。
出港日と入港日が、最も街がにぎわう日です。
15:00の出航を前に、島民や滞在者が続々と港に集まってきます。
港には溢れんばかりの人!人!人!
人口の少ないこの島に、こんなに人がいたのかと驚きます。
定刻の15:00。
身体の芯が震える程の大きな汽笛を鳴らし、おがさわら丸は父島を出発します。
両手いっぱいに手を振る人、海に飛び込む人、船で沖まで見送る人。
心が温かくなる、総出でのお見送り。
「いってらっしゃい」
みなさん、そう声をかけます。
またいつか、この島に来て欲しいという想いを込めて。
圧巻の光景です。
小笠原諸島に滞在する際は、ぜひ2週間以上の滞在にしてお見送りを体験してみては?
ここでしか味わえない、素敵な経験ができますよ。